Javaでは、複数の文字列を効率的に連結するためにString.join()
メソッドを使うことができます。
String.join()
は、指定された区切り文字を挟んで複数の文字列を結合する際に非常に便利です。
このメソッドは、Java 8以降に追加されたもので、簡潔なコードで複数の文字列をつなげることができます。
String.join()の基本構文
String.join()
メソッドの基本構文は次の通りです。
String.join(CharSequence delimiter, CharSequence... elements);
delimiter
: 文字列を結合する際に挟む区切り文字(例えば、カンマやスペース)。
elements
: 結合したい文字列(複数の文字列)。
基本的な使い方
例えば、カンマ(,
)で区切って複数の文字列を連結する場合、次のようにString.join()
を使用します。
public class Main {
public static void main(String[] args) {
String result = String.join(", ", "Apple", "Banana", "Orange");
System.out.println(result); // 出力: "Apple, Banana, Orange"
}
}
この例では、"Apple"
, "Banana"
, "Orange"
の3つの文字列がカンマとスペースで結合されています。
出力結果はApple, Banana, Orange
になります。
配列やリストの要素を連結
String.join()
は、配列やリストの要素を連結する際にもよく使われます。
例えば、文字列の配列をスペースで区切って結合する場合、次のようにします。
配列を結合する場合
public class Main {
public static void main(String[] args) {
String[] fruits = {"Apple", "Banana", "Orange"};
String result = String.join(" ", fruits);
System.out.println(result); // 出力: "Apple Banana Orange"
}
}
リストを結合する場合
import java.util.Arrays;
import java.util.List;
public class Main {
public static void main(String[] args) {
List<String> fruits = Arrays.asList("Apple", "Banana", "Orange");
String result = String.join(", ", fruits);
System.out.println(result); // 出力: "Apple, Banana, Orange"
}
}
この例では、リストの各要素がカンマとスペースで区切られながら連結されます。
空文字での連結
もし区切り文字を使わずに単純に文字列を連結したい場合は、空文字(""
)をdelimiter
に指定します。
public class Main {
public static void main(String[] args) {
String result = String.join("", "Hello", "World");
System.out.println(result); // 出力: "HelloWorld"
}
}
この例では、"Hello"
と"World"
が間に何も挟まずに結合されています。
Null値を含む場合の挙動
String.join()
は、null
値を許容しません。
配列やリストの要素にnull
が含まれている場合、例外が発生します。
したがって、null
が含まれている可能性がある場合は、事前にチェックするか、null
を除去する必要があります。
// nullが含まれている場合の例
String result = String.join(", ", "Apple", null, "Orange"); // 例外が発生
まとめ
String.join()
は、指定した区切り文字を使って複数の文字列を簡単に連結できる便利なメソッドです。配列やリストの要素をつなぐ際に、コードをシンプルかつ読みやすくするために使われます。区切り文字を自由に指定できるので、リストをCSV形式にしたり、文字列を整形する際に非常に役立ちます。
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