CSS 優先順位
CSSの優先度とは、ウェブページ上の要素に適用されるスタイルが複数ある場合、どのスタイルが最終的に適用されるかを決定する仕組みです。理解しておくことで、意図したデザインをより簡単に実現できます。
CSSの優先順位は以下の要素によって決定されます。
- 重要度(!important)
- 選択の具体性
- ソース順序
重要度(!important)
!important
は、通常の優先度よりも高くなる特別な指定です。ただし、多用するとコードの可読性が低下し、デバッグが困難になるため、必要最低限に留めましょう。(できるだけ使わないでね。)
p {
color: blue;
}
p {
color: red !important;
}
上記の例では、!important
が付けられた赤い文字色が適用されます。
選択の具体性
選択の具体性は、CSSセレクタの詳細度を示し、以下のカテゴリで評価されます。
- インラインスタイル(style属性)
- IDセレクタ
- クラスセレクタ、属性セレクタ、擬似クラス
- タグセレクタ、擬似要素
それぞれのカテゴリは、以下のように点数を持ちます。
セレクタタイプ | ポイント |
---|---|
インラインスタイル | 1000 |
IDセレクタ | 100 |
クラスセレクタ、属性セレクタ、擬似クラス | 10 |
タグセレクタ、擬似要素 | 1 |
具体性の高いセレクタほど優先されます。
ソース順序
優先度が同じ場合、後に記述されたスタイルが適用されます。
p {
color: blue;
}
p {
color: red;
}
上記の例では、後に記述された赤い文字色が適用されます。
CSSの優先順位を理解し、適切なセレクタとルールを使用することで、ウェブページのデザインを効果的に制御できます。
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