JavaScript 変数
JavaScriptはウェブ開発で広く使用されているプログラミング言語です。
変数の宣言
JavaScriptでは、var
、let
、const
の3つのキーワードを使って変数を宣言します。
var x = 10;
let y = 20;
const z = 30;
var
var
キーワードを使用して変数を宣言します。
var x;
var name;
ここでは、x
とname
という二つの変数を宣言しています。この時点では、これらの変数には何も値が設定されていません(undefined)。
また、宣言と同時に初期値を設定することも可能です。
var x = 10;
var name = "Haku";
var
で宣言された変数は再宣言と再代入が可能です。
- 再代入:既存の変数に新しい値を割り当てることを指します。例えば、
let a = 1;
という宣言後にa = 2;
とすると、変数a
は再代入され、その値は2になります。 - 再宣言:既に存在する変数を新たに宣言することを指します。例えば、
let a = 1;
という宣言後にlet a = 2;
としようとすると、これはa
の再宣言となります。
let
let
キーワードも変数を宣言するために使われますが、var
とは異なり、let
で宣言された変数はそのスコープ(宣言されたブロック内)でのみ有効です。
let x = 10;
let name = "Haku";
let
はES6(JavaScriptの新しいバージョン)で導入され、ブロックスコープを持つ変数を宣言します。これは、変数がその変数が宣言されたブロック、つまり {}
の中でのみアクセス可能であることを意味します。
let
で宣言された変数は再代入可能ですが、再宣言は不可能です。
const
const
キーワードは「定数」を宣言するために使用されます。
const
は一度値が割り当てられると、その値は変更できません(つまり、再代入不可能)。再宣言も不可能です。
const PI = 3.141592653589793;
ここでは、円周率の値を表すPI
という名前の定数を宣言し、その値を設定しています。
書き方についての補足
一行で複数の変数を宣言することができます。
var x = 1, y = 2, z = 3;
let a = "Hello", b = "World", c = "!";
const pi = 3.14, radius = 5;
// 別の例
var firstName = "Haku",
lastName = "Coding",
age = 27,
city = "Tokyo";
上記のように、変数宣言の後にコンマ(,
)で区切って複数の変数を同時に宣言することができます。ただし、可読性のためにコードが複雑になりすぎないように注意してください。
大文字と小文字を区別する
JavaScriptは、大文字と小文字を区別します。つまり、変数名や関数名などの識別子は、大文字と小文字が異なるものとして扱われます。
var myVariable = "Hello";
var myvariable = "World";
この場合、myVariable
とmyvariable
は別々の変数として扱われます。大文字と小文字が異なるため、それぞれに別々の値が割り当てられます。
したがって、JavaScriptでは、正確な大文字と小文字の使い方を守る必要があります。一貫性を保つために、変数名や関数名などの識別子は常に同じ大文字と小文字の組み合わせで書かれるべきです。
変数名の付け方
変数名の構成
変数名は英字(a-z、A-Z)、ドル記号($)、アンダースコア(_)、数字(0-9)で構成されます。
var name;
var $name;
var _name;
var name1;
変数名は数字で始めることはできない
以下のコードは無効です。
var 1name; // 無効
JavaScriptは大文字と小文字を区別する
以下の変数は、それぞれ異なる変数として扱われます。
var name;
var Name;
var NAME;
予約語は変数名として使用することはできない
JavaScriptには予約語(特定の目的のために予め定義されている語)が存在します。これらの単語は変数名として使用することはできません。
例えば、var
, let
, const
, function
, return
, class
などは予約語です。
var var; // 無効
var return; // 無効
変数名には意味を持たせ、コードの読みやすさを意識する
これは厳密なルールではありませんが、良いコーディング習慣として推奨されます。変数名はその変数の目的や内容を反映すべきです。
var firstName; // Good
var fn; // Bad
付け方が統一されているとわかりやすくなります。
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